動画の文字起こしをするとき、できるだけ効率よく、かつコストをかけずに行ないたいですが、どのようなやり方があるか調べてみました。
文字起こしをGoogleドキュメントの音声入力機能でおこなう
クラウドワークスで「テープ起こし・文字起こし」で仕事を探すと、数十件の仕事が出てきます。この中でインタビューや取材動画の文字起こしは60分程度で3000円前後で募集されています。
【アフィリエイト】稼げる副業は本当にあるの?アフィリエイトって何?儲かる仕事?
レコーダーの録音から会議の議事録を作成したことのある方は分かると思いますが、話すスピードが速かったり聞き取りづらいところは何回か繰り返しながら書き起こすので、相当の時間がかかってしまいます。
最近は音声入力の技術が非常に進歩していて、自動の文字起こしアプリも多く開発されています。このようなツールを使わない手はありません。「おすすめ」「文字起こし」で検索すれば、迷うくらい様々なアプリが紹介されています。
ただ、無料で利用できる時間が決まっていて、超えると有料になるものも多かったり、無料で利用できても、使ってみると正しく聞き取れず、精度が今ひとつの文章になったりするものもあります。
音声認識の技術はGoogleがかなり高いようで、無料のワープロソフトである、Googleドキュメントの音声入力でもかなり正確に書き起こしてくれます。
これは是非活用したいところなのですが、動画や音声ファイルを直接読み込む機能まではないので、パソコンのマイクにスマホを近づけて動画を再生させるよりありません。子供のころテレビの音声を保存したくてスピーカー近くにテープレコーダーを近づけて録音したことを思い出します。ケーブルを使えば良かったのですが、知識がなくそんなふうにしていました。
さて、実際に試してみると、ある程度の音量であれば文章にしてくれるのですが、やはり限界があり、聞き取れないのか文章作成がところどころで止まってしまいます。
どうすれば良いか。いろいろ調べていくとその問題を解決してくれる、VB-Cableというソフトを見つけました。これは動画の音声とGoogleドキュメントの音声入力のマイクをパソコンの中で繋いでくれる仮想のオーディオケーブルということです。しかも無料でダウンロードできるのです。
VB-AUDIO Softwareというサイトにアクセスしてダウンロードできます。ただし英語ですので、ひでさんぽさんのブログの解説を参考にインストールしてみてください。
【徹底解説】VB-Audio Virtual Cableのインストール方法と使い方 | ひでさんぽ (hidesanpo.com)
動画や音声ファイルとGoogleドキュメントを仮想のケーブルで繋ぐ
インストールしたら、さっそく使ってみましょう。
タスクバーの音量を右クリックして、「サウンドの設定」を選択します。
出力と入力をそれぞれCABLE Input、CABLE Outputにします。
これだけでも使えるのですが、この場合出力をスピーカー/ヘッドホンから切り替えたので、音が聞こえなくなってしまいます。
これを解決するために、コントロールパネル→ハードウェアとサウンド→オーディオデバイスの管理を選択します。
「録音」タブにしてCABLE Outputを選択して、右下のプロパティボタンをクリックします。
「聴く」タブの「このデバイスを聴く」をチェックして、その下でデバイスを選びます。
これで準備完了です。
VB-Cableの威力を体感してください
これで、Googleドキュメントと動画ファイルのプレーヤーを立ち上げ、Googleドキュメントの音声入力を開始してから、動画をスタートさせると、
こんなふう↓にすらすらと文章を作成していきます。この動画、高橋ダンさんの英語混じりの日本語なんですが、ほとんど正確な日本語にしてくれてます。音声を聞きながら、作文を確認できるので、修正箇所を記録しながら進めていけば、60分の文章の修正も10分程度でできると思います。
無料のツールでここまで出来れば十分ですし、感動します。
また、多少精度が落ちるかもしれませんが、再生速度を上げればその分時間が短縮できると思います。最適な条件を見つけて作業を行うようにするといいのではないでしょうか。みなさんも是非試してみてください。
まとめ
VB-Cableを使用して、動画ファイルとGoogleドキュメントをパソコン内部で接続し、Googleドキュメントの音声入力機能を生かして、文字起こしができることを確認し、その方法を纏めました。
文字起こしの仕事だけでなく、YOU TUBEなどの動画で勉強するときに、文章化して要点メモを作成したり、ストックしておいてブログの題材として利用するなど、他にも活用できそうです。
使い終わったら、出力、入力の設定を元に戻すのを忘れないようにしないといけませんね。
コメント