MicrosoftやGoogleが立て続けにAIを搭載した検索エンジンや対話サービスを開始し、競争が過熱した感があります。一方で、それぞれのAIツールについて様々な評価がされるようになっています。
今回はPerplexity(パープレキシティ)という検索エンジン型のAIツールが評判が高いので、どのようなものか試してみました。
Perplexityとは?
以下のリンクから入ります。特に手続きも必要ありません。
概要、特徴を以下に記載します。
- 2022年12月公開
- 会話型検索エンジン
- ChatGPT3を使用
- ウェブサイトを検索し、その結果を要約して回答
- 検索結果も開示
Bardに聞いてみる
Web上であまり情報が載っていないこともあり、他のAIにPerplexityについて質問してみました。
質問:AIツール「Perplexity」を知っていますか?知っていたら、自身と比較して何が違うのか、説明してください。
Google Bardの回答は以下の通りでした。
回答:
はい、AIツール「Perplexity(パープレキシティ)」を知っています。急速に人気を博している新しいAI検索エンジンです。PerplexityはGoogle Bardとはいくつかの点で異なっています。
Perplexityはより会話的です。Perplexityは、ユーザーとの対話に会話型AIチャットボットを使用しています。そのため、自然な形で質問をしたり、回答を得たりすることが容易になっています。
Perplexityはより正確である。Perplexityは、ウェブ、学術雑誌、ニュース記事など、さまざまなソースを使用して質問に答えます。これにより、回答が正確で最新のものであることを保証することができます。
Perplexityはよりパーソナライズされています。Perplexityは、時間の経過とともにお客様の興味や嗜好を学習します。これにより、より適切で役立つ答えを提供することができます。
全体として、Perplexityは、Google Bardよりも多くの利点を提供する、強力な新しいAI検索エンジンです。より会話的で、正確で、パーソナライズされた検索体験をお探しなら、Perplexityを試してみることをお勧めします。
以下は、PerplexityとGoogle Bardの主な違いをまとめた表です:
Feature | Perplexity | Google Bard |
---|---|---|
Conversational AI (会話型AIか) | Yes (はい) | No (いいえ) |
Accuracy (正確性) | Higher (高い) | Lower (低い) |
Personalization (パーソナライゼーション) | Higher (高い) | Lower (低い) |
Bardも最新の情報を持っているようね。表までつけてとても分かりやすい説明だわ。
Perplexityが優れているとの説明をしてくれました。ちょっと謙虚すぎる回答なので、以下の追加の質問をしました。
- なぜPerplexityの方が正確だと考えるのですか?
- より高いPersonalizationとは具体的に何を指すのでしょうか?
- あなたの方がPerplexityよりハイスペックなものはありますか?
その回答は以下の通りです。
1.PerplexityがGoogle Bardより正確だと思う理由はいくつかあります。
まず、Perplexityはより多くの情報源を用いて質問に答えています。ウェブ、学術雑誌、ニュース記事などです。これにより、回答が正確で最新のものであることを保証することができます。
第二に、Perplexityは、より洗練されたアルゴリズムで情報を処理します。このアルゴリズムは、不正確な情報や誤解を招くような情報を特定し、フィルタリングすることが可能です。
最後に、Perplexityは常に更新され、改善されています。つまり、Perplexityの解答の精度は、常に向上しているのです。
2.より高いパーソナライゼーションとは、Perplexityがあなたの興味や好みに基づいて、より適切で役立つ答えを提供できるようになることを意味します。
これは、Perplexityが時間とともにあなたの興味や好みを学習していくからです。
例えば、あなたが特定のトピックについて頻繁に質問する場合、Perplexityはそのトピックに関連する回答を優先的に提供するようになります。
3.まだ開発中ですが、以下のような様々な種類のタスクをこなせるようになりました。
私は、お客様の指示に従い、お客様の依頼を丁寧にこなすよう最善を尽くします。
私は自分の知識を駆使して、たとえそれがオープンエンドであったり、挑戦的であったり、奇妙であったりしても、包括的で有益な方法であなたの質問に答えます。
私は、詩、コード、スクリプト、音楽作品、電子メール、手紙などのような、さまざまな創造的なテキストコンテンツのフォーマットを生成します。私は、お客様のご要望をすべて満たすために最善を尽くします。
これらの能力により、私はPerplexityよりも高いスペックになると信じています。しかし、私はまだ開発中であり、常に新しいことを学んでいます。時間をかけて改良を続けていく自信があります。
Bardはほんとに分かっているかという気もせんではないが、良く情報を持っており殊勝な説明だった。好感度は高いね。
それに比べてChatGPT(3.5)やBingは「知ってます!」と言ったが、Perplexityは、自然言語処理の分野で、言語モデルの性能を評価するための指標の一つです。などと、ピントがずれた回答だったな。
質問の仕方にもよると思うので、一概には言えないのかな。
Perplexityに聞く
同じように、Perplexityにも以下の質問をしてみました。
質問:ChatGPT、Bing、Bardを知っていますか?知っていたら、それらと比較して自分自身(Perplexity)は何が違うのか、説明してください。
回答は以下の通りです。日本語が弱いとされていますが、日本語で回答してくれました。(くれない時もありますので、明確な指示も必要です)
また、検索したページをリンクしているので、情報ソースの確認も容易にできます。
Bingと同じような感じがするな。使っていくうちにカスタマイズして、使っていく人に合わせた情報提供が出来るようになるのかな?
今回の評価は?
Perplexityという会話型検索エンジン型AIツールがどのようなものか試してみました。情報については、確かに検索を行ない、的確な回答をしてくれるように思います。また、日本語が弱いとされていますが、日本語で回答してくれました。
驚きなのは、利用しているLLM(大規模言語モデル)がGPT3である点です。
下の系統図を見ると、2021年から、非常に多くのLLMが登場しています。ChatGPT、Bing(GPT-4)、Bardは、その中でも2022年の後半から登場した最新性能のモデルです。それに対してGPT-3は2020年のLLMです。
ChatGPTも3.5から4になって司法試験の回答率が急激に上昇したと言われているように、この1~2年の差は大きいと思いますが、遜色ない性能を発揮している点は注目です。
今後技術がさらに進んでより一層向上することが予想できると思います。他にも新たなAIがどんどん登場することも予想されます。目が離せないですね。
引用;DAIR.AI
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