関東地方は桜の花が満開で今が見頃です。
この週末はお出かけ日和の天気だったので、多くの人が出かけ、花々が咲き誇る景色を目に留め、満喫されたのではないかと思います。
私も今年の桜を目にしておこうと、出かけてきました。そして桜だけでなく、様々な種類の花が咲いている姿を見たのですが、花には疎いので何という名前かよくわかりませんでした。
最近のAIの画像認識力の向上で、そのような時に非常に役立つのが「Google lens」です。
春の公園で咲く花々
2023年の桜の開花は例年より早く、関東地方は東京で3/15頃には開花、3月下旬には満開となりました。穏やかな天候が続いたため、4月に入ってからもまだ満開の桜が楽しむことができています。
卒業のシーズンから新年度に入って、ちょうど満開となった今年の桜の花は多くの人の心に残るのではないでしょうか。
わたしが訪れたのは満開からちょうど散り始めの時期だったので、はかない花の命の短さも感じされられました。
この時期はサクラ、特に代表的な桜であるソメイヨシノが注目される時期ですが、他にも美しい花が咲いております。
ただし、美しいと思うもののその名前が分からず、人に説明することも出来ません。
花の名前を検索するツール
「花の名前」で検索すると、花の写真で名前を調べられるアプリがいろいろと出てきます。スマホで写真を撮るだけで、名前を教えてくれます。
様々な種類の花の写真をAI(人工知能)で学習させることによって、調べている花の画像と最もよく似た花の名前を回答してくれるというものです。
いろいろとアプリの種類はありますが、「Google lens(レンズ)」はGoogleの検索エンジンにも付与された、無料で利用できる画像検索ツールで、これを使って花の名前を検索してみました。
Google レンズ
Googleレンズは、Googleが開発した画像認識技術で、ニューラル ネットワークに基づく視覚分析を使用して識別したオブジェクトに関連する関連情報を表示するように設計されています。(Wikipedia引用)
花だけでなく、さまざまなオブジェクトの画像データで学習しているため、あらゆる画像を認識されるように開発されているということです。
Googleの膨大な情報を取り込んで開発された技術が、どのくらい精度が高いものか確かめることにします。
Googleレンズの使い方
Googleレンズの使い方はとても簡単です。
Googleを立ち上げます(https://www.google.co.jp/)。
Google検索の検索窓の右側にある「カメラ」をクリックします。
画像ファイルの取り込みは以下の3通りの方法で行ないます。ここでは2の方法で行ないます。
- 下の枠の中へドラッグしてドロップする
- ファイルをアップロードする
- 使用する画像を含むウェブサイトのURLを入力する
ファイルをアップロードすると、下のようにその画像と類似した画像とその情報が現れます。
答えが1つだけ表示されるのでなく、取り込んだ画像とよく似た他の情報として表示されるので、最終的には最も正しいと思われる名前を1つ決めるか、複数の名前がそれぞれある確率で考えられるものとして判断することになります。
下のように、出てくる他の画像がほとんど「アセビ」となっているので、調べたい左の画像もまず間違いなく「アセビ」だろう、という判断になります。
Googleレンズの威力
どれだけ正確に名前を当てられるか確かめる
これをもう少し確実に確認するために、花の名前が表示されている公園内の花で検索し、どの程度正確に名前を当てられるか確かめてみました。
つまり、下の写真のように「アカボシシャクナゲ」の画像を取り込み、Googleレンズがどのように判断するか見てみます。
名前の分かっている花で確かめる
アカボシシャクナゲ
「アカボシシャクナゲ」の画像をGoogleレンズへアップロードすると、下のような画面になります。
「シャクナゲ」との結果を表示しています。「ツツジ」も表示されてますが、シャクナゲはツツジ科なので、似ているものとして表示されていると思われます。
「アカボシ」まで言い当ててはいませんが、「見た目で一致」に表示された画像の中には、「アカボシシャクナゲ」の画像もありますので、そのような情報もあると、より正確に検索されると思います。
専門家でないのでシャクナゲであることが分かれば十分かと思います。
ちなみに、他の花の検索アプリでも試してみましたが、違う名前を挙げてきていました。
トウゴクミツバツツジ
同様に、この花についても調べます。
結果、「トウゴク」がついた名前は出てきませんでしたが、どの画像も「ミツバツツジ」ではありました。「コバノミツバツツジ」など、ちょっと違う名前もありますが、「トウゴク」「サイゴク」「ユキグニ」「コバノ」などの種類があるようです。素人にはミツバツツジで十分かと思います。
Googleレンズの画像認識技術の高さが確認できたと思います。ある程度メジャーな花であればGoogleレンズは十分利用できるのではないかと思います。
名前の分かっている竹でも確かめる
Googleレンズは花に特化せず、あらゆる画像情報を検索できるツールなので、花でなくても検索できるか確かめてみました。
公園内には何種類もの竹が植えられており、同様にどの程度言い当ててくれるか確かめてみます。
下の5種類の竹について検索します。
キンメイチク
「キンメイチク」の情報を持つ画像がいくつか出てきました。
ギンメイチク
「ギンメイチク」は出てきませんでした。ギンメイチクは「マダケ(真竹)」の変種とのことですが、その名前をもつ画像がありました。同じような色、形なので、分別するには情報量が足りないのかもしれません。
スホウチク
こちらは「スホウチク」で出てきたものもありました。他の名前もあるので、どれか特定するのは難しいかもしれません。名前で検索しても、特徴は分かりにくいので、専門家でないと分からないのかもしれません。
キンメイモウソウ
こちらは節の色に特徴があるためか、「キンメイモウソウ(金明孟宗)」もある程度の率で出てきました。モウソウチクとキンメイモウソウは違いますが、モウソウチクの変種とのことなので、同じと認識されるようです。
キッコウチク
こちらは節がかなり特徴的なので、「キッコウチク」の画像が多数出てきました。
ここまで特徴があればかなりの確率で言い当てることはできるようです。
竹の検索結果まとめ
竹についても、Googleレンズで検索することは、ある程度まで可能であることが分かりました。
見た目に大きな違いがなかったり、同じ仲間である場合は、個々の名前まで特定するのは、まだ難しいようですが、ある程度の情報は提供されるので、手掛かりにはなると思います。
素人レベルで利用するにはこれだけ分かれば十分ではないかと思います。
(応用編)名前の分からない花を調べる
これまで、名前の分かっている画像でGoogleレンズがどれだけ検索できるか確認してきました。
個別の種類までは特定できずともある程度の花や竹の仲間としては言い当てることができることが分かったので、名前の分からない花について検索しました。その結果を以下に記載します。
サンプル1
ユキヤナギ
サンプル2
ヤマブキ
サンプル3
アセビ(の結果がほとんど)
まとめ
サクラや他の花が美しい季節に、その名前を知るための方法について調べました。
「花の名前」で検索すると、いろいろアプリの種類がでてきますが、「Google lens(レンズ)」はGoogleの検索エンジンにも付与された、無料で利用できる画像検索ツールで、これを使って花の名前を検索してみました。
結果としては、花でも竹でもある程度の花の分類は分かるだけの検索が可能であることが分かりました。
Googleの画像認識技術の高さを確認することができました。他の用途でも活用できるのではないかと思います。
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