【その2】ChatGPTとは?使い方や機能、活用方法を徹底解説 でChatGPTのアカウントを作成して、実際に使用してみました。
会話形式で簡単に知りたい情報をかなりの精度で回答してくれ、非常に便利なツールであることが分かりました。
ただし、最新情報については、精度が良くない、または情報を持っていないのでその使い方には注意と工夫が必要になりそうです。
ここでは、さらにChatGPTと会話を行ない、比較のため、Bing AIでも同じ会話を行ないます。
そして、その差についても確認します。どのような使い方が有効か考えていきたいと思います。
Bing AIとの比較
BingはMicrosoftの検索エンジンで、Googleとは異なる独自の検索技術を採用しているため、GoogleやYahoo!JAPANとは異なる検索結果を示す特徴があります(引用:Wikipedia)。
2022年11月にChatGPTがリリースされましたが、Microsoftは2023年1月にOpen AIに100億ドル(約1.3兆円の投資を行なうことが明らかになりました。
さらに2月にBingにGPT-4を搭載した新しいBingが発表され、利用できるようになっています。
このBing AIはMicrosoftアカウントを作れば、無料でGPT-4を搭載したBingが利用できることになり、GPT-4を有料でしか使用できないChatGPTとは違っています。
Bingの使い方
Microsoftアカウントを作成すれば、利用が可能です。(詳細は省略します)
Bingでトップページの上にある「チャット」をクリックすると、「何でも聞いてください」の枠内に質問したいことなどを入力します。
下の画面となり、「何でも聞いてください」に質問などを入力します。
その上の「会話のスタイルを選択」で、3つのスタイルを選択できます。厳密な回答が欲しいときや独創的な会話をしたいとき、バランスを取った会話にするか、好みで選択できます。
基本的にはChatGPTと同じく会話形式でチャットをしていくので、やりやすいと思います。
高校野球優勝回数の多い高校について質問
ChatGPTとBing AIと比較してみます。
「春の高校野球(選抜高校野球大会)の歴代優勝校の中で回数の多い高校を回数とともに10校挙げて、表を作成する」という質問と作業指示をしました。ここで必要になるのは、以下の能力です。
- 正しい情報検索能力
- 指示に対する情報処理能力
なお、正解は以下のようになります。(2023年4月時点)
優勝校 | 優勝回数 | |
1 | 東邦 | 5 |
2 | 大阪桐蔭 | 4 |
2 | 中京大中京 | 4 |
4 | 横浜 | 3 |
4 | 東海大相模 | 3 |
4 | 広陵 | 3 |
4 | 箕島 | 3 |
4 | 県岐阜商 | 3 |
4 | PL学園 | 3 |
2回は6校のため省略 |
ChatGPT
情報検索能力
まずは、ChatGPTに以下のように質問と指示をしたところ、その下の回答になりました。
上の正解とはまったく違う回答となりました。
なにを見て、このようなリストを作成したんだろう?
下のように指摘をしたところ、修正版のテーブルを書いてきたのですが、東邦高校が1位なのに、PL学園が1位で東邦高校は2位になってます。この点は気づかないようです。
自信ありげに修正版と書いているが、言われたことだけ修正しているんだね
もう一度下のように指摘して、そこだけ修正はするのですが、全体を見直ししようということはできないようです。
指示の仕方にも工夫がいるんだろうけど、これ以上は頼みたくなくなるね
この作業はここでやめることにしました。
情報処理能力
仕方ないので、優勝した高校のリストを与えて、上位10校のリストを作成するよう指示しました。
その結果は以下の通りのテーブルです。今度は東邦高校が1位になっていて、それ以下もよさそうです。
ただ何故か優勝回数2回の高校が抜けています。また、上位10校だけでよかったのですが、すべての高校を表示したテーブルになっていました。
このあと、何度か並べ替えを指示したのですが、どうしても優勝回数2回の高校を整理することができず、あきらめました(笑)。
このような仕事は向かないのかな
Bing AI
つづいて、Bing AIにも同じ質問、指示をしたところ、以下のようになりました。
情報検索能力
こちらは、上位10校でなく、最多の東邦高校だけ回答してきました。もう一度同じ指示をしましたが、情報がないとの回答でした。
情報ソースが詳細情報に記載されていて、Wikipediaの歴代の優勝校と回数のデータは参照しているようですが、その情報を処理して回答を作成することはできないようです。
ChatGPTはどこから情報を取ってきているか分からないので、まだこちらの方が正しく情報を取りに行っている感じはしますが、せっかくある情報を利用しきれていない点は課題です。
指示の仕方も工夫の余地があるかもしれませんね。
情報処理能力
つぎに、優勝した高校のリストを与えて、上位10校のリストを作成するよう指示しました。
その結果は、正しく表を作成してきており、こちらは問題ないレベルの回答でした。
まとめ
「春の高校野球(選抜高校野球大会)の歴代優勝校の中で回数の多い高校を回数とともに10校挙げて、表を作成する」という質問と作業指示を、ChatGPTとBing AIそれぞれに行ない、比較しました。
情報検索能力については、ChatGPT、BingAIともに今一つの結果でした。
また、情報処理能力は、BingAIの方が少ない指示で正確な結果を出してきました。
これだけで、結論は出すのは尚早ですし、指示の仕方にも工夫をすれば改善の可能性もあります。
引き続き活用法については、調べていきたいと思います。
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